おすすめ漫画を簡単に紹介、あと雑記

面白いと思った漫画の紹介、あとはテレビの感想やブログの運営状況など

MENU

むこうぶち あらすじと登場人物 感想

久しぶりにブログ更新する時間が取れました。

今回は麻雀マンガである「むこうぶち 高レート裏麻雀列伝」について書きたいと思います。

麻雀を通して様々な人間の生き様や葛藤が描かれており、麻雀をしらなくても楽しめる作品だと思います。


むこうぶち 高レート裏麻雀列伝 (1) (近代麻雀コミックス)

概要

作者は天獅子悦也先生でプロ雀士の安藤満氏、ケネス徳田氏が原案として協力しています。
出版社は竹書房で1999年より近代麻雀オリジナルにて連載開始し、2000年より近代麻雀に移籍して現在(2019年3月時点)も連載中です。 
コミックスは既刊50巻(2019年3月現在)です。 

また複数回登場する人物のスピンオフ作品として、江崎の物語「むこうぶち外伝 EZAKI」と上野の秀の物語「レッドドッグ ノガミの秀」があります。

あらすじと登場人物

 タイトルになっている「むこうぶち」とは誰とも組まず、何処にも属さない一匹狼のことで、誰も何も必要無い、真のギャンブラーという意味があります。
この漫画は1980年代を舞台に高レートで行う賭け麻雀に走る人たちが描かれています。

物語は数話での完結方式がとられています。

1度限りの登場となる人物が多いですが、複数回登場する人物もいます。以下の登場人物は複数回登場する主な人物について書きます。

一部ネタバレがあります。

 

主人公と準主人公

主人公で見た目はイケメンの優男でいつも黒い服を着ています。

傀も本名ではなく通り名のようで名前を聞かれたときは「傀と呼ばれています」と答えます。その他、形が整ったさいの口癖として「御無礼」と言い、このセリフを言われた対戦相手は必ず負け、彼を知る人物からは恐怖の言葉になっています。

その他、年齢、住所、出身地、生い立ちなどは一切不明な人物として描かれています。

作中では麻雀以外のシーンはほとんどなく、何かを食べたり、睡眠をとったりするシーンもなく、一切が謎の人物で、会話も麻雀に関すること以外はほとんど話しません。

冷戦沈着で物腰は丁寧ですが、容赦なく対戦相手の金をむしり取り、奈落の底に突き落とします。ただし、真摯な人物や引き際をわきまえている人物に対してはつぶさないという彼なりの美学があるように見えます。

笑顔もほとんど見せないですが、相手の策も見抜いた時などにはニヤリとニヒルな笑みを浮かべるシーンがあります。

雀風は固定な得意戦術というものはなく、序盤の数局を見して動かなかったり、わざと差し込み(相手を上がらせる)したりしてまで相手の戦術を見抜き、その戦術で相手の上を行くことを得意とします。イカサマも使えるようですが、使うシーンはほとんどなく場の流れを読んで勝つことを得意とします。

都内の高レート雀荘に出没することが多いですが、その打ち筋ゆえに客を殺してしまう(有り金を根こそぎ奪う)ため、彼を出禁にしている雀荘が多いようです。

負け金の代わりに新たな雀荘を紹介させたりして様々な勝負の場に現れます。

作中では10億円以上勝ち金(白紙小切手を切らせたこともあり)を得ていますが、麻雀以外にそのお金を使うシーンはありません。

 

水原 祐太

元競技麻雀プロの青年で準主人公ともいえる存在です。第1話にて競技麻雀で優勝を収めるも納得のいかない勝ち方をしてしまい、その後、傀に出会いその麻雀を見て衝撃を受け、彼の強さの秘密を探ろうとします。その後勝負に勝つようになりますがが、姿を消し長い間行方不明となります。
13巻にて再登場し、母の死を機に旅に出て大阪、九州等で代打ちになっていたことが判明します。東京に戻ったあと、傀と戦うこととなります。
代打ちで培った雀力は傀も認めたらしく、傀に対局後、名前を尋ねられた作中唯一の人間です。
20巻にて、傀、安永、友人のジョージとの激闘を行い、その後、麻雀を打つ旅打ちに出ます。

傀が登場しない話では彼が中心人物となっていることが多いです。

プロ雀士(表)

安永萬

麻雀プロで初登場時は5段で作中に6段に昇段します。作品中、傀の次に登場回数が多いです。作中の狂言回しと呼べる存在です。作中のトッププロと呼べる存在ですが、表の賞金が安かったために裏を主戦場として「自分に勝てる者はいない」と自負するほど強気の打ち手でしたが、初めて傀と対決した際、傀によって流れを奪われ追い詰められた果てに、二着をキープする雀風になってしまいます。傀からは「単に沈まないだけ」と評されており、表プロでは万年2着と呼ばれるほど、ここぞという時に勝ちきれない弱点を持ちます。

プロ雀士としては強く作中トップクラスではありますが、傀には及ばない感じです。

全雀連という麻雀団体に属し、理事として若手プロ雀士の育成に努めています。表では門前志向の打牌で「メンチンの安永」の異名を持ちます。

裏では高レート雀荘で金を稼いでおり、表の打ち方とは異なり、鳴きも存分に使います。

都内雀荘において顔が広いです。

裏において傀と同卓する機会が多いですが、傀と連絡を取れるわけではなく、雀荘にあらかじめ連絡をとって、傀が現れたという店に安永自身が足を運んで用件を伝る形で連絡を取っています。

 

多河 巧典

安永の後輩で元暴走族だが真面目な性格で、安永を慕っています。傀との対戦以降、登場ごとに雀力が付きどんどん強くなっています。若手プロ中心の有志団体「青龍會」の指導者的立場を務めています。麻雀だけでは食えず、昼は実家の中古車屋に勤めています。
傀を知ってからは彼の強さを目指すようになり、幾度かの対局の中では読み合いの末に傀に直撃を当てるほどの強さになります。

 

樹村 潤子

全雀連所属の女流プロです。プロ雀士としてタイトルも持っていますが、かつては効率打法と勘麻雀を併せたような、説明不能の打ち筋でした。安永の引き合わせで傀と戦い、敗れたものの自分のスタイル「すっぴん打法」に目覚めます。

現在はOLとの兼業からプロ一本に転進しましたが、麻雀だけでは食えないので、エッセイを書いています。

 

裏プロ

 三橋 秀俊

「上野(ノガミ)の秀」の異名をとる赤ドラ麻雀専門のこの世界ではそこそこ有名な裏プロです。
中古品屋を副業としていたが実際は盗品を流していた窃盗犯で、最初に傀と戦い負けた夜に逮捕されますが、素直に罪を認たことで執行猶予となります。拘置所を出た後、安永を通じて傀にリベンジを挑んだり、偶然傀に出会って勝負したりとたびたび登場しています。
安永にとっては己の暗黒面のような存在で「表に未練がなかったらアイツみたいになっていた」と言われています。安永とは対立しているものの奇妙にウマが合うようです。
スピンオフ作品「レッドドッグ ノガミの秀」では主人公として登場します。

 

巫 藍子

裏カジノの女ディーラーで「キラークイーン」と呼ばれています。過去の交通事故で足が不自由なため車椅子に乗っています。
傀に勝負を挑むも傀に「当たる価値が無い」とロン牌をスルーされ、ツモに徹せられ、相手にされないことに動揺し、流れを奪われ、最後にやっと相手にされ、喜んで負けてしまいます。
これ以降彼女は傀に夢中になってしまい、何度か登場し対戦します。

 

日蔭

「氷の男」と呼ばれている裏プロです。麻雀渡世で地方や東京を巡行し、ホテル暮らしをしており、冷静な効率重視の打法をしています。
傀に勝負を挑み序盤はトップを取り続けますが、自分の宿泊しているホテルが火災に遭っていることが分かって動揺し、また傀に自身の打法を逆手に取られた迷彩の直撃で冷静さを欠いてしまい大敗し、麻雀の負けとホテルの火災で全てを失います。
その後何度か再登場し、樹村潤子プロや水原祐太と遭遇し、勝負します。
再登場の度に確実に実力を上げていますが、傀との戦いはかなりのトラウマになっているようです。

 

勝田 教導

茨城の裏プロです。茨城では無敵の腕で、高レートの雀荘を荒らしまわった茨城ナマリのチーム「水戸グループ」の兄貴分を務めています。一見、男らしく見えますが実際は小物です。再登場するたびに成長している人物が多い今作品の中で、珍しくどんどん小物になっていく人物です。

 

その他の登場人物

江崎 昭彦

最初は悪徳不動産屋として登場します。柔和な人柄を装っては人を陥れ、自分の利益を築いていました。雀荘で傀と対戦し、その捨牌読みにて癖を見抜いたと自信を持ち、ラス候補として劉の高レートに連れて行きますが、完膚なきまでの敗北を喫します。

その後、3年間密入国船で働き、借金を返します。その地獄のような環境を生き延びて身に付けた捨牌・流れ読みで、格段に強くなっており、傀との再戦のための軍資金稼ぎの途中で多河とも戦いますがあっさりと勝利します。

傀との再戦では、乾という別の人物が圧倒的に大負けするため傀と直接対決という形にはなりませんでした。

その後、劉に認められて彼の下で様々な仕事を任され、請け負っています。劉の賭場に復帰して以降は傀と共に挑戦者を食い尽くしてしまい、まともな卓が成り立たないほどの実力を誇っています。劉と江崎、そして傀と互角に戦える「最後の一人」を待ちつつ、裏麻雀を続けています。実力の伴わない者が参加した場合、傀と勝負がしたくても「弱者」が先に喰い殺されてしまうという理由です。
復活した後の実力は「むこうぶち」中でもトップクラスと思われます。
スピンオフ作品「むこうぶち外伝 EZAKI」があります。


後堂

初登場時は倉庫会社社長の娯楽担当秘書を務めていました。当初は傍観者として卓の傍に立ちつつ社長をサポートしていましたが、途中から麻雀に参加し、傀の勢いを抑える腕前を見せて、トップ寸前まで行くものの自身の勝利より社長の損失を抑えようとしたことが仇となり、後れをとってしまいます。さらに彼の不足分の代理を社長が拒否して退職金から差し引いたことで、解離してその場で得た退職金5千万円を使ってさらに勝負を続け、体勢を立て直して傀と渡り合います。その実力を居合わせた江崎に見込まれることで、勝負を中断して場を変えて今度は劉・江崎・傀と卓を囲んで戦います。彼らには一歩及ばず最終的には退職金を10分の1以下にまで減らしてしまいますが、その実力と引き際を誤まらず破滅を逃れた判断力は劉や江崎にも高く評価されます。

その後は江崎と同様、劉の下で働き、華僑の資金洗浄用の会社で社長秘書をしており、江崎と一緒に登場することが多いです。

 

石川さん

町工場に勤める中年男性です。常にぼんやりとした表情で所作も緩慢で計算や新しいことがなかなか覚えられないですが、一度覚えたことは誤らない上、製品の1ミリメートル以下の誤差を手に持った感触だけで見抜くなど超人的な能力を持ちます。

麻雀においては、初登場時はリーチや点数計算が理解できなかったり、点数に余裕がある時に他家の手にわざと振り込んでトップ確定させるなどの戦略的な打ち方ができない等の弱点が多々あるものの、非常に鋭い独特の感性で他者のテンパイを察してロン牌をかわし、間隙を突いてアガるロンに特化したスタイルです。ツモの得点計算は教えてもらわないとできないですが、ロンアガリでの点数計算は50符以上の難しい手でも即座に分かるため、オーラスになったら教えてもらった点数差を元に必要なだけの打点を持つ手を作って直撃して勝つという、弱点を補ってあまりある強みがあります。
その技量を聞きつけた取引先の部長に泣きつかれ、代打ちとして高レート麻雀に参加し、傀と対戦します。傀より直アガリを披露し、傀を瞠目させる珍しいシーンがあります。
途中で傀が目的である負け分の回収を完遂したこともあり、また彼の弱点を同僚からバラされたことで金銭より麻雀そのものを楽しむ石川の人柄を見抜いた傀に、技量勝負に持ち込まれ、徹底的に同じ戦法で上を行く技量を見せ付けられることで苦手意識を刷り込まれて終了します。

再登場時には、町のスナックのホステスに好意を寄せ、彼女の借金返済のために花会の麻雀に挑戦し、そこで傀と再会し、再戦します。その際、今までしなかったリーチで逆転勝利と最悪の放銃で酸いも甘いも味わい、我慢の麻雀をより進化させ、傀とトップを取り合い、互角に渡り合いますが、同僚の余計な発言で集中力を失ってしまい、彼女の借金分だけを残して傀に勝ち金を吸い取られます。この時より「リーチをして裏ドラを乗せる」「リーチを我慢する」等を会得します。

3度目の登場は、会社の慰安旅行先の町中で、同僚が悪質な麻雀に捕まって代打を頼みこんだ時です。そこに三度傀が現れ、再戦します。そこでも傀への苦手意識は残ったままでしたが、互角以上に戦い抜きます。

上記の通り、作中では傀と互角にやり合える力量を持ったトップクラス雀士だと思われます。作中で好きなキャラクターです。

 

及川 勝依

大企業の会長(社長)で、裏では政界のフィクサーとも噂される人物です。
傀の闘牌に魅せられており、作中、傀とコンタクトを取れる数少ない人物のようで、大勝負見たさに自分が見込んだ相手と引き合わせたり、何らかの会合(時期総理を決める会合等)に傀を混ぜて敗北する姿に器量を見極めることもあります。

 

裏社会にも名の通った華僑の大物で自分のマンションで1000万単位の現金を動かす超々高レートの卓を立てています。江崎と後堂を雇うことになります。

 

感想

麻雀マンガですが、様々な人間の生きざまが描かれるヒューマンドラマのような側面もあり、麻雀を知らなくても楽しめる作品ではないかなと思います。

石川さん等のユニークな登場人物がいたり、様々な人間模様が描かれて非常に面白いです。

主人公の傀は本当に人間味がないですが、味があります。

基本的には数話完結なので途中からでも楽しく読めるとは思いますが、再登場する人物の成長も見どころの1つだと思うので、ぜひ1巻から読んでほしい作品です。

 

すでに50巻まで出ているので集めるのが大変ですが、 Yahoo!プレミアムに登録すると見ることができる「読み放題プレミアムbyブック放題」というサービスにて読むことが可能です(2019年3月時点)

※期間で作品が入れ替わったりするため読めなくなっている可能性はあります)

月額は462円(税別)なので50冊を普通に買うよりも圧倒的にお得に読めます。

 Yahooプレミアム会員はほかにも様々な特典があり、Yahooショッピングでポイント5倍等があったりするのですぐに元が取れるのではないかと思います。

 とりあえず無料試し読みしたい方はこちらからどうぞ。

※ebookjapanの該当ページに遷移します。